ティラノサウルスの実際の姿とは?最新研究で覆る最強恐竜の真実
ティラノサウルスの実際の姿とは?最新研究で覆る最強恐竜の真実の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
「視界が動きに特化しているため、静止していれば襲われない」という有名な描写も、実際の研究結果とは正反対のフィクションです。
頭骨の3Dスキャンデータから脳函(脳の収まっていた空間)を詳細に解析した結果、ティラノサウルスの眼窩は前方を向いており、55度という広い両眼視(立体視)の視野を確保していたことが証明されました。これは現生のタカやワシなどの猛禽類を凌駕する水準であり、静止している物体であっても正確に立体知覚し、約6km先の獲物を視認できたと推計されています。
さらに嗅球(嗅覚を司る脳部位)が異例なほど肥大化しており、現代の警察犬に匹敵する極めて鋭敏な嗅覚を誇っていました。遠く離れた獲物の群れや死肉の匂い、同種個体のフェロモンを敏感に嗅ぎ分け、広大な縄張りを的確に把握していたのです。高い視力、鋭い嗅覚、そして鳥類に近い発達した脳を持っていたティラノサウルスは、極めて知的なハンターでした。