上唇小帯切除は本当に必要?手術の時期・費用や後悔しない判断基準

上唇小帯切除は本当に必要?手術の時期・費用や後悔しない判断基準についての疑問解決ガイドをご紹介します。

上唇小帯とは、上の唇の内側中央から歯ぐきに向かって伸びる筋(ひだ)状の組織を指します。乳幼児期は誰しも太く、歯冠の近くまで伸びているのが一般的です。日本小児歯科学会などの見解においても、乳児期や幼児期初期に見られる小帯の低位付着は生理的な現象であり、直ちに病的な異常と断定されるものではありません。

治療が必要とされる状態は、小帯が歯と歯の間に入り込んで骨の成長や歯並びに明確な悪影響を与えている「上唇小帯短縮症」や「小帯付着異常」と診断された場合です。医学的な診断基準として重視されるのは主に以下の3点です。

第1に、小帯が上前歯の歯間乳頭を越えて口蓋側にまで侵入し、永久歯の前歯の萌出スペースを物理的に遮断しているケース。第2に、上唇を軽くめくっただけで歯ぐきの血流が阻害されて白くなり、強い牽引痛を引き起こしているケース。そして第3に、毎日の歯磨きで歯ブラシのヘッドが小帯に必ず接触し、痛みのあまり適切なブラッシングが継続できず、初期う蝕(むし歯)のリスクが極めて高くなっているケースです。

成長とともに顎骨が前方および上方へと発育するにつれ、小帯の付着位置は相対的に上へと引き上げられ、幅も細くなっていきます。「健診で指摘されたから即手術」ではなく、成長変化を見極めるプロセスこそが過剰診療を防ぐ鍵となります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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