校了とは何か?責了・下版との違いをプロが徹底解説
校了とは何か?責了・下版との違いをプロが徹底解説とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
「校了の返事を出した直後だが、どうしても1行だけ差し替えたい」。クライアント側からすれば些細な相談に思えるかもしれませんが、印刷工程において校了後の修正は致命的な損害を生み出します。
印刷現場の証言取材によると、CTP(コンピュータ・トゥ・プレート)による刷版作成以降に修正が発生した場合、1ページ単位ではなく台割り(16ページ単位など)全体で刷版を作り直す必要が生じます。これに伴い、以下のような実害が発生します。
- 刷版代・用紙代の二重請求:数万円から数十万規模の追加費用が発生。
- 印刷機の待機損害金:印刷工場で大型輪転機をストップさせた場合、1時間あたり十数万円規模の損害賠償が発生。
- 配本・納品日の遅延:流通網に乗せられず、全国の書店配本やイベント当日の納品が破綻する。
大手印刷会社の進行管理担当者は次のように証言します。「校了後の『やっぱり直して』という一本の電話で、深夜の印刷ラインが完全にストップします。損害額の請求書をお送りした際、『メール1通でそこまで大事になるとは知らなかった』と絶句される発注担当者様は少なくありません」。