レシピで迷う「ひたひた」の正体!かぶるくらいとの違いと見極め技

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言葉のルーツを探ると、日本語特有の繊細な感覚表現に行き当たる。『デジタル大辞泉』などの辞書を引くと、水などが満ちているさま、あるいは物がぴったりと重なり合う様子を表す擬態語・オノマトペとして解説されている。

日本料理の現場では古くから、数値による厳密なミリリットル表記よりも、鍋中の情景を伝える感覚的な言葉が重宝されてきた。食材の切り方や鍋の直径が家庭ごとに異なる以上、「水200ml」と固定するよりも「食材に対してひたひた」と指定するほうが、結果として理想的な濃度と対流を生み出せるからだ。

古人の知恵が生み出したこのオノマトペは、極めて実用的な「鍋の中の比率の指示」として今なお息づいている。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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