意外と知らない車椅子の各部名称と役割とは?事故を防ぐ安全操作を徹底解説
意外と知らない車椅子の各部名称と役割とは?事故を防ぐ安全操作を徹底解説について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。
標準的な車椅子(自走式・介助兼用)は、安全な走行と身体保持を両立させるため、精密に計算された複数のユニットから構成されています。メーカーや仕様によって形状は異なりますが、把握しておくべき基本の14パーツを部位別に整理します。
1. バックサポート(背もたれシート):
利用者の背部を支え、座骨にかかる体圧を分散させるシートです。近年の高機能モデルでは、背張りのテンションを面ファスナーで細かく調整できるものが主流となっています。
2. シート(座面シート):
体重の大半を受け止める基盤部位です。スリングシート(布地)のみで長時間座ると骨盤の後傾を招くため、適切な除圧クッションを併用することが基本設計の前提とされています。
3. アームサポート(肘掛け):
座位姿勢の安定と、立ち座り時のプッシュアップを補助するフレームです。高さ調整機能や、横方向への移乗をスムーズにする機構を備えたモデルが存在します。
4. プッシュハンドル(介助用押し手グリップ):
介助者が車椅子を前進・後退・旋回させるために握るハンドルです。掌全体に均等に圧力がかかるよう、人間工学に基づいたラバー形状が採用されています。
5. 介助用ブレーキ(手元ブレーキ):
坂道やスロープの下降時に、介助者がスピードを微調整するために握るドラム式またはバンド式の減速ブレーキです。
6. 駐車用ブレーキ(パーキングブレーキ):
停止時や乗り降りの際、大車輪のタイヤにブレーキシューを押し当てて車体を完全にロックするレバーです。トグル式が一般的で、「カチッ」と奥までロックをかける必要があります。
7. 大車輪(後輪・リアホイール):
自走式では通常22〜24インチ、介助式では14〜16インチの車輪です。空気入りタイヤ(ニューマチック)やノーパンクタイヤ(ウレタン充填)が用いられます。
8. ハンドリム:
自走式車椅子の後輪外側に取り付けられた円形の金属・樹脂製リングです。利用者が手で直接握り、回転トルクを与えて前進・旋回を行います。
9. キャスター(前輪):
360度自在に旋回する小型の車輪(通常5〜7インチ)です。路面の小さな段差を乗り越え、方向転換の機動性を生み出します。
10. キャスターフォーク:
キャスター車輪を軸支し、フレームに接続する二股の金属パーツです。旋回時の安定性を保つため、垂直軸(キャスター角)の精度が極めて重要視されます。
11. クロスフレーム(折りたたみ交差リンク):
座面下でX字型に交差し、車体の左右をつなぐフレームです。車椅子の横剛性を維持しながら、持ち上げワンアクションでの折りたたみを可能にします。
12. レッグサポート(ふくらはぎ当てベルト):
走行中や段差昇降時に、利用者の下肢が後方へ脱落して大車輪やクロスフレームに巻き込まれるのを防ぐ保護ベルトです。
13. フットサポート(足載せ台・ステップ):
利用者の足裏を密着させ、大腿部や殿部への圧力を分散させるプレートです。乗り降りの際は必ず跳ね上げる安全ルールが存在します。
14. ティッピングレバー(段差乗り越え用バー):
車体後方の最下部、左右の車輪内側に突出しているパイプ状のレバーです。介助者が足で踏み込むことで前輪をテコの原理で浮かせます。