名優・田村正和と父阪東妻三郎の真実!今明かされる血脈と葛藤

名優・田村正和と父阪東妻三郎の真実!今明かされる血脈と葛藤の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

1953年7月、阪東妻三郎は51歳の若さで脳出血により急逝する。当時、正和はわずか9歳。京都・太秦の撮影所に近い広大な邸宅で育ちながらも、銀幕の英雄として多忙を極めた父と過ごした記憶は、あまりに断片的なものだった。

一家の大黒柱を突如失った家族には、巨額の負債と重い現実が重くのしかかる。父の遺志を継ぐように俳優の道へ進んだ長男の田村高廣、そして正和、弟の田村亮。のちに「田村三兄弟」と称される彼らだが、その船出は苦難の連続だった。特に正和は、デビュー当初「声が小さく二枚目なだけ」「偉大な父の足元にも及ばない」と心ない批評に晒され続けた。父・阪妻の代名詞であった爆発的な身体性や野性味とは対照的に、繊細で内省的な資質を持っていた正和にとって、父の名はあまりに重い足枷でもあった。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest