名古屋アベック殺人事件の真相と現在|主犯の判決・生い立ちと少年法の闇
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事件発覚後、加害者グループ6名は全員逮捕され、重大な刑事責任を問われることになりました。裁判において最大の争点となったのは、犯行時19歳であった主犯格Aに対する量刑判断です。
1989年の名古屋地裁(一審)は、犯行の残虐性、2名の尊い命を奪った結果の重大性を厳しく指摘。「少年であった事実を最大限考慮しても、極刑を免れる余地はない」として、主犯格Aに対して死刑判決を言い渡しました。犯行時少年に対する死刑宣告は当時極めて異例であり、司法の厳しい姿勢を示すものとして受け止められました。
ところが、1996年の名古屋高裁(控訴審)で司法判断は大きく覆ります。高裁は「犯行時に19歳の未成年であったこと」「劣悪な生育環境が人格形成に影響を与えたこと」「共犯者との量刑の均衡」などを挙げ、一審の死刑判決を破棄し、主犯格Aに無期懲役を言い渡しました。検察側の上告も最高裁で棄却され、無期懲役が確定することとなったのです。
他の共犯者たちに対しても、無期懲役から懲役5年以上10年以下の不定期刑、懲役13年などの有期刑が確定。愛する家族を無残に奪われた被害者遺族にとって、主犯格の死刑回避と減刑判決は到底受け入れがたい司法の判断となりました。