四大文明の文字を完全網羅!特徴と一覧・未解読の謎まで徹底解説
四大文明の文字を完全網羅!特徴と一覧・未解読の謎まで徹底解説の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
「エジプトはナイルのたまもの」と称されるナイル川流域で発展したエジプト文明では、美しい装飾性を備えたヒエログリフ(神聖文字)が用いられました。神殿の壁面やファラオの墓に彫られたこの文字は、鳥や動物、人体、太陽などを模した象形文字としての性質を色濃く残しています。
エジプト人は宗教的・公的な記念碑には彫刻しやすいヒエログリフを用いましたが、日々の行政文書や徴税記録には、筆記体のように崩した「ヒエラティック(神官文字)」や「デモティック(民衆文字)」を使い分け、ナイル川に自生するカヤツリグサ科の植物から作った世界最古の紙パピルスに記録を残しました。
古代エジプトの衰退とともに忘れ去られたヒエログリフを復活させたのが、1799年にナポレオンのエジプト遠征軍が発見したロゼッタストーンです。この石碑には、同一の内容が「ヒエログリフ」「デモティック」「ギリシャ文字」の3つの書体で刻まれていました。すでに読解可能だったギリシャ語を手がかりに、フランスの天才語学者ジャン=フランソワ・シャンポリオンが1822年、ファラオの名(プトレマイオスやクレオパトラ)を囲む楕円形の枠「カルトゥーシュ」を分析して音価を特定。ヒエログリフが「表意文字」だけでなく「表音文字」の機能を持つことを突き止め、数千年の封印を解く決定打となりました。