観阿弥・世阿弥が残した能楽革命!室町幕府と足利義満の真実
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南北朝から室町時代にかけて、民衆を熱狂させていたのは野性味あふれる「猿楽」だった。アクロバティックな芸や掛け合いが主流で、洗練とは程遠いエネルギッシュな大衆娯楽。その世界に彗星のごとく現れたのが、大和猿楽四座のひとつ「結崎座(のちの観世座)」を創設した観阿弥である。
観阿弥は単なる演者にとどまらなかった。当時、近江を中心に人気を博していた音楽的要素の強い「田楽」の旋律(曲舞)を取り入れ、従来の猿楽に力強いリズムとドラマ性を融合させるという度肝を抜く演出を敢行。これが後の能楽の骨組みとなった。観客の空気を一瞬で掴む即興性と、言葉の裏にある情念を表現する彼の演技は、都の芸能界を揺るがす地殻変動を引き起こしたのである。