サッカー親善試合の真実!公式戦との決定的な違いと勝敗の隠された重み
サッカー親善試合の真実!公式戦との決定的な違いと勝敗の隠された重みに関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。
「親善試合で負けても公式戦ではないからノーダメージ」という言説は、現在の国際サッカー界では完全な誤謬(ごびゅう)です。その根拠となるのが、FIFAが2018年8月から全面導入している「SUMアルゴリズム」と呼ばれる計算式です。
SUM方式では、過去の試合結果の単純平均ではなく、チェスなどで用いられるイロレーティングをベースにした加減点方式が採用されています。試合後の新しいポイント(P)は以下の数式で算出されます。
P = Pbefore + I × (W - We)
ここで極めて重要なのが「W - We」の数値です。Wは実際の結果(勝利=1、PK戦勝利=0.75、引き分け=0.5、敗北=0)であり、Weは対戦前の両国のポイント差から導き出される「勝利期待値(0〜1の間)」です。つまり、「勝って当然とされる格下相手に引き分けたり敗れたりすると、ポイントが大幅にマイナスされる」という過酷な仕組みになっています。
親善試合の重要度係数(I)は「10」に設定されています。W杯予選の「25」に比べれば小さい数値に見えますが、例えばランキング上位の日本が、格下の招待国相手に実験的なメンバーを組んで不覚をとった場合、手痛いポイント減額を被ります。年間を通じて親善試合で小刻みにポイントを落とし続ければ、ランキング順位は容易に3〜5ランク急落します。
この順位の上下が致命的な意味を持つのが、ワールドカップ本大会の「組み合わせ抽選(ポット分け)」です。2026年北中米W杯は史上初の48カ国開催となり、グループリーグの突破難易度はポット分けに大きく左右されます。親善試合での不用意な敗戦によってPot 2からPot 3へ転落した場合、欧州のメガクラスタや南米の強豪2カ国と同居する「死の組」に組み込まれる確率が跳ね上がります。日本代表にとって、親善試合は「シード権を守り抜くための冷徹な算盤勘定の場」でもあるのです。