台風の大きさとヘクトパスカルの真実!数値に潜む本当の危険度とは

今注目を集めている 台風の大きさとヘクトパスカルの真実!数値に潜む本当の危険度とはについて、多角的な視点をご紹介しています。

日本の防災の歴史は、甚大な被害をもたらした過去の台風との戦いそのものである。1959年に日本を襲った伊勢湾台風は、高潮と暴風によって5000人を超える死者・行方不明者を出した。上陸時の中心気圧は929ヘクトパスカルを記録し、極めて低い気圧と広い暴風域が津波のような高潮を引き起こした事例として、今なお気象防災の原点として語り継がれている。

それから60年後の2019年、列島を襲った令和元年東日本台風は、また異なる脅威を突きつけた。この台風は「超大型」のスケールを保ったまま関東・東北へ接近。中心気圧の数値そのものは極限まで下がりきらなかったものの、広大な雨雲が長時間にわたって湿った空気を送り続けた結果、河川の決壊や大規模な土砂崩れが相次いだ。

伊勢湾台風が「風と高潮の恐怖」を語る象徴だとすれば、令和元年東日本台風は「広大な大きさがもたらす長時間の広域豪雨」の恐ろしさを示した。時代の変化とともに都市構造が変わっても、台風の構造的特性に応じた警戒を怠ってはならないという教訓を私たちに突きつけている。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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