『海底鬼岩城』リメイクされない理由とは?バギーちゃんの涙と裏設定を徹底考察
『海底鬼岩城』リメイクされない理由とは?バギーちゃんの涙と裏設定を徹底考察について詳しく解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。
詳細を見る
本作の評価を不動のものにしている最大の要素が、ひみつ道具でありながら独自の「人格」を持っていた「水中バギー(バギーちゃん)」の存在です。当初のバギーは、ひねくれ者で口が悪く、のび太やジャイアンの命令には文句ばかり言い、女性であるしずかちゃんにだけ甘えるという極めて人間臭いAI(人工知能)として描かれていました。
危険な鬼岩城への潜入を嫌がり、ドラえもんのポケットに残ることを選んだバギー。しかし、しずかちゃんが敵に捕らえられ、死を覚悟して流した涙をそのボディに受けた瞬間、バギーの内部で決定的な「意識の変革」が起こります。
「なぜ泣くの?」「死ぬのが怖いの?」と問いかけるバギーに対し、しずかちゃんは「死ぬのが怖いんじゃない、みんなと一緒にいられないのが悲しいの」と答えます。論理と計算で動いていたはずの機械が、人間の持つ「自己犠牲」や「他者を思いやる心」を理解した瞬間でした。
ポセイドンの圧倒的な力に全員が屈しかけた刹那、バギーは「しずかサンのタメナラ、エンヤコーラ!」と叫びながら最高速度で突入。自らのボディを粉砕させながらポセイドンの口内にあるメイン回路へと飛び込み、大爆発とともに相討ちとなります。煙の中に散らばるバギーの残骸と、それを抱きしめて号泣するしずかちゃんの姿は、映画ドラえもんシリーズ全作品の中でも屈指の感涙シーンとして語り継がれています。