岡本太郎が絶賛した万治の石仏の謎|正しい参拝作法とご利益の真実
岡本太郎が絶賛した万治の石仏の謎|正しい参拝作法とご利益の真実に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。
万治の石仏が全国区の知名度を獲得した契機は、1974(昭和49)年に諏訪を訪れた芸術家・岡本太郎氏による絶賛でした。当時、諏訪地方の民俗調査や講演のために訪れていた岡本氏は、下諏訪の田園風景の奥に佇むこの石仏を一目見るなり、激しい衝撃を受けたといいます。
岡本氏は自著や当時の対談において、西洋的な均整美や技巧を凝らした仏像彫刻とは一線を画す、その「圧倒的な無作為の美」を高く評価しました。巨大な自然の岩塊に必要最小限のノミを入れ、あえてアンバランスな頭部を載せた構造は、作為的な造形を超越したプリミティブ(原始的)なエネルギーを放っています。縄文土器のダイナミズムを再発見した岡本氏にとって、万治の石仏はまさに日本人の精神の深層にある「自然への畏怖」と「民衆の祈り」が結実した究極の造形だったのです。
岡本氏が新聞や雑誌の対談でこの石仏を熱烈に紹介したことで、孤高の民俗遺産は一躍、日本現代美術界や文化人の注目を集めることとなりました。現在でも、芸術家やクリエイターがインスピレーションを求めてこの地を訪れる姿が絶えません。